〜春〜

（今日から高校生だあ！）と心を踊らせる麗夏(れいか)は親友の紅愛(くれあ)と、高校へ向かう通学路を歩いていた。

｢何組かな〜？｣
｢何組になるんだろうね！｣

と会話しながら歩いてるとあっという間に学校に着いた。

｢｢おはようございます！｣｣

2人は先生に挨拶しながら下駄箱に向かった。

｢あ！クラスの紙貼ってるよ、見に行こ！｣
｢いいよ！｣

｢ねぇ！2組だよ！同じクラス｣
｢やったね！1年間よろしく！｣
｢よろしく｣

確認して、クラスに向かった。その道中ある人とぶつかってしまった。

｢すいません…｣
｢全然大丈夫だよ｣




カッコよかった。




私は、この時はまだ運命の人だと思うはずもない。




クラスに着くと自分の席を探した。麗夏は窓側の列の前から2番目、紅愛はその後ろの席だった。

｢はーい、おはよう。早速だが出欠の確認するぞー｣

｢怖そうな人だね｣
｢そうだね｣

小声で紅愛と話した。