あげます、ココロ以外。

「悪かったな、俺がモテるせいで。」


いつの間にか隣でくつろぐ張本人に目だけを向けて、ため息をつく。


「・・・聞き間違いってことにするよ」


男には分からないよ、女の苦労は・・・。


充にもらった水を飲みながら、学校の影での女子の行動を想像すると重い気分になる。

こういうときに女であることを恨んでしまう。

「はぁ・・・」



「お前やっぱり、天然だな・・・・・・気付いてないとか。」



「何が?・・・っていうか、それはこっちのセリフだよ。女子からの視線が痛いのなんのって・・・。」



「男子の視線は?」



「・・・え?・・・普通?」


何を言い出すのか、こっちの苦労より男子の話にすり変わった。


男子は嫉妬なんて向けてこないでしょ。
向けたらそれで、そういう性なんだろうけど・・・。