近藤の予想は、当たらなかった

明と親しくしていた幹部が全員
祝福の言葉を口にした

「あいつらにも報せてやらねぇと」

土方は、機嫌良く

「そうかぁ 昴、良い奴そうなら
明、大丈夫だな」


明の婚礼を邪魔しかねないとまで思っていたが
皆が祝福していることを伝えてあげたい気持ちになる



翌日


近藤のところに原田がやってきた


「俺、皆が喧嘩すると思ってたんだ」

「……俺もだ」



顔を見合わせ笑った



「なんとなく…気づいてたんだ…
明が逃げるの辞めようとしてること…」

原田の言葉に驚く、そして続けた


「明、俺達と居たかったはずだ
桂達を利用すりゃ完璧に逃げられた
でも、戦ってくれた
あの時…
明… 幸せそうに、見てたから…」