恋する剣士

取り繕っている様子も無さそうで
近藤が安堵する


「もう、大丈夫だから」


そう言って、視線を落とした

「先に行ってろ」

明が昴を見上げる

「手荒な扱いはしない
お前を大事にして貰っていた事は理解した
少し、話をするだけだ」

明が再び視線を落とす


「そっか」


くるりと皆に背を向け明が離れた


「近々、嫁にやるつもりだ
どうか、祝福してやって欲しい」


「そうですか!それは、それは!
喜ばしいことですよ!
新選組は、彼女に普通の幸せを望んでいます!」