恋する剣士

新選組をいないもののように見ようとしない

そんな明へ


仕事終わりのほんの少し
明がひとりになった隙に

「久しぶりだね 酷いことされていないかい?」


近藤が駆け寄り、声を掛けた


「アキラに話し掛けるなと言ったはずだ」

スッと昴が明の後ろに立つ


「クスッ 似た者同士だね」


顔を上げ、近藤を見て笑う


「昴は、優しいよ
顔は、怖いし、すぐ殴るけど」


昴が明の頭に手を置いた

「お前が逃亡するからだろう!!」

ぐしゃぐしゃと髪をかき回す


「ごめんってば!」