恋する剣士

それ程、明が強く怪我の心配もない

そして、今を必死に生きようとする姿が見えたからだ

ーーー今、彼女を止めたら
   彼女は、生きることをやめてしまう…



理由は、わからないが沖田には、そう思えた


戦わせてあげたい
一緒に戦いたい


皆が、止めるのを諦め敵を難なく制圧




門の前が落ち着きを取り戻し、勝利を確信した頃





「昴君」

明の声と視線で
いつの間にか後ろに人がいたことに皆が驚く


永倉は、凍りつく

昴という名前に、見覚えのある顔

そして、昴が明の前に立つ


明が微笑んだ


「ごめんなさい もう、逃げたりしないよ
昴君の言うことちゃんと守るよ」