伏し目がちに、視線を合わせないところは
昔のまま、変わっていない


つい先ほど、思い出していた初恋の相手に、思いがけず出会い、驚きを隠せなかった

「永倉の知り合いか
で? コイツどこのガキだ?」

永倉が視線を土方へ

何から説明するべきか、少し考え


「えと… コイツ、俺と同じ歳だから… ガキじゃない…」

一斉に、驚きの声があがる

整った顔立ちは、凜としつつも幼さがあった
明の時が止まっているかのごとく
変わらない容姿をもう一度見る


「久しぶりだな」


「そうだね」






初めての会話がこれか…と
心の中で苦笑いする