紅葉が落葉を始めた頃


斎藤が相生と 藤堂が君尾と
沖田が医者の娘、マツと


それぞれに、恋仲が出来た




ひとり




恋仲のいない山崎が
明が手を伸ばしていた姿を思い出す



ーーー明、まさか
   これ、皆くっつけたんやろか





冬が訪れ



春が訪れ






桂が戻ってきた




「アキラ帰って来なかったよ」

「新選組には?」

「いない」

「駒乃のところか」

「そこもいない」

「行きそうな所…」

「探してる」



素っ気ない返事だが
高杉が明を探し続けていたということに
吹き出す


「意外だな」

「そう?同じ歳だし、アキラ馬鹿だから
俺や桂さんみたいにしっかりした奴がいないと」

「高杉、アキラではなく、明だ」

「俺には、アイツが弟みたいなもんだから!いーの!」



なんだかんだ明を可愛がっていたんだと
微笑ましくなった