恋する剣士

その後も代わる代わる挨拶にくる
男達の酒を断り、面倒くさくなり
気を抜けば、永倉を見ていた


ーーー ??? 


永倉ばかりを見ている自分に気がついた




再び、永倉に視線をやれば、バチッと目が合う



ドクン







ーーー 新八君…










過去、見つめ合った時と同じように

時が戻ったようだった







ふと、明が遠くにある高い木に視線を移す
同時に永倉が立ち上がり、その木を目指し走る



明も体を動かして、慶喜を突き飛ばす





グサッ












明の左肩に矢が刺さった



「姫様!!!」

「アキラ!!!」



男達が狼狽える