恋する剣士

体調が少しづつ回復に向かい始めた

「姉上!水菓子などいかがです?」

「ありがとうございます」


妹とは、一線を置くことにした


「ふふっ 姉上!」

「なんです?」

「わたくしずぅーっと、姉上に会いたかったんですよ!」

「そう、ありがとうございます」

「姉上は、父上を覚えておいでですか?」

「ええ」

「母上が、姉上と父上は、とても似ていると申してました」





天真爛漫

とても、可愛い子


だからこそ、この子を羨みたくなかった
さらりと話を聞き流したかったのに




「似てたまるか…」





「え?」



「……何でもありませんよ
和宮様、あまりわたくしに、関わらないで下さい」