恋する剣士

このまま… ここで、死ぬのやだな…


「姫… いや、アキラ、早く元気になれ
そして、一緒にここを出よう」


わたくしが飲み込んだ言葉を昴が言った
昴にこれ以上、迷惑をかけられないと思ったのに


「案ずるな! 天子様にも理解頂く!
療養とか、なんとか上手く言ってやるさ!」


「ごめん…昴」


不甲斐ない己を
優しい昴の言葉を
妹の存在を

全てを受け入れなければいけない