恋する剣士

「其方… 妹がいることは、知っておるか?」

「妹?」


…???  


少し、頭を整理する


「わたくしに、妹がいるのですか!?」

「其方の母は、昴に口止めしたからな
やはり、知らぬか
父上のことは?」

「御隠れあそばせたと…今は、兄上が天子なんですよね?
母は、存命で? ああ、妹は?」

「2人とも元気だ
父亡き後、御所を出されたが和宮は、身分回復して
今、御所におるぞ
今日も、其方に会いたいと言っておったが
無理をさせてはいかんと日を改めさせた」

「会いたかったなぁ…」

「良かった… 其方が… 受け入れられないかと…」

「どうして?」

「いや… いらぬ心配であった気にするな」