突然の呼び出しだった

新選組が二条城を警備する

部屋ではなく、庭
そこに多くの主要人物が揃っていた



「この度、徳川慶喜殿が側室を迎えることとなり
姫君を紹介、披露する」



紅葉の葉がハラハラと舞い落ちる


その紅葉のような深紅の着物を着て
化粧をした明が、現れた


誰もが口を開け
明に見惚れた



しかし…

ハッと気がついた



「アキラ? アキラではございませぬか!?」

「慶喜殿!!騙されてはなりませぬ!!!」

「男だ!!其奴は、男だ!!」




明に対する非難の声

無表情でそれを聞く明を慶喜が横目に見る



「姫を愚弄することは、許さん!!」



慶喜が明を守ろうと声を荒げた