「誰から?」


「瀬戸先生……」


あたしは、ずっと携帯の画面を見ていた。。


「……貸して。」


先生は、信号が赤に変わったのを確認して左手を差し出した。。


「…瀬戸先生に会うの?」

ギュ


携帯を握り絞めてあたしは、先生を見つめる。


「……うん。」


「…なんで会うの?!瀬戸先生は、嘘ついてるの!!」


「…奈菜…お前の気持ちは、分かるけど…今日で最後にするから…。な?」


そして、青に信号は変わって車はまた動き出した。


「…先生はわかってない…先生はあたし気持ちなんてどうでもいいの?!!」


あたしは、先生を睨んで目に溜っていた涙を溢した。

「…たく、…んなわけねぇだろ。。」


先生は、無理矢理あたしから携帯を奪って携帯を開いた。




カチカチ……その音があたしの耳に響いた…


「…うっ……グスッ…」


「もう知らないから。」


先生は、携帯を乱暴に置いて車のスピードをあげた。