薔薇の嘘



「おい」

「ん〜?なんな〜?」

あー楽しい。めっちゃ楽しい。
やってらんねぇほんとに。

「おい…まさか酒飲んだのかお前」

「んん〜?美味しいです〜」

誰だこれー…ん?聞いたことあるな…

「…はぁ…。ちょっと鞄漁るぞ」

「駄目でーす」

「…生徒手帳とかないか。お前家どこだ」

「あっちー」

この人あれかな、あの…なんだっけ

「お前なぁ、飲むにしてももっと隠れて飲めよ。捕まりたいのか」

「はいい?」

あれだ、あの、イケメンだ

「手かせ」

手を持ち上げられた。

指紋認証に使われたらしい。
まあ、どうでもいいや。

「実家実家…ここら辺の番号じゃない。
お前一人暮らし?」

「当たり前だのクラッカー」

「…仕方ねぇな。とりあえず家に…」

「自分で帰れますけどー」

「嘘つけ」

「ここどこ?」

「駅前」

「歩いて五分だしー」

「いや、この状態で一人にするの危険すぎる。とりあえず家来い」

「はぁ?なんであんたの家に」

「襲わねぇから安心しろよ」

「あははー」


「すみません、3丁目までお願いします」

「わかりました」







「お帰り〜、あれ?どこの子?それ」

パジャマ姿の女性が扉を開けた。
胸が…大きい。かわいい。

「駅前で拾った。」

「うわっ、酒くさ!」

「多分もうちょっとで補導されてたわ」

背負われて眠っていた。
何がどうなってるかわからないし、頭がガンガンするし気持ち悪いし喉乾いたいし。

「ええ?大丈夫なの連れて来ちゃって。
あんたも共犯になるよ」

「さぁ?でもほっとくのも危ないし」

「それにしても持ち帰るのはちょっとねぇ」

「人のこと言えた口か?」

家の中に運ばれた。

「ぐっ…それを言われるとなんとも…」

「とりあえず、吐かす?」

「ん、そうね」





「うぐっ…かはっ」

気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い

「全部出たかな?」

「んー、多分」

「やぁね、最近の子ってまだ非行とかしちゃうんだ」

「らしいな」

「可愛い顔して…可哀想ね」

「体調戻ったら警察行くか」

「え?ここまで面倒みといて?」

「これは応急処置。犯罪は犯罪」

「そうだけど」

「あの…」

「ちゃんと更生させねぇと」

「そうね。可哀想だけど」

「あの…僕……22…おぇ…」




「…だそうよ」

「…ちょっと待て」