先輩が甘すぎる

「ゆずちゃん今日はもう自主練終わろっか」

「そうですね」

部室にはもう誰もいなくて窓から見える空は
暗くなっていた。

「おいてくぞ」

「先輩はもう帰っていいですよ」

「優しい先輩は後輩をおいて帰りません」

その言葉からやっぱり私はただの後輩という
ことを知らされてしまった