先生。



なに…


こっちが本性なわけ…?





「私に水かけられて泣いたのは?」


「バケツの水被ったくらいじゃ泣けないけど?」





フッと鼻で笑うミラちゃん。


そんな彼女を見ると、私はもう戻れなくなる。



先生といた頃の、ほんの少しだけ綺麗で…ほんの少しだけ素直だった私には…


もう戻れないよ。





「前の学校にあんまり行けなかったっていうのは?先生に構ってたのもわざと?」


「私がどうして前の学校に行けなくなったか、本当の理由を教えてあげよっか?」





お互い、驚くほど色のない声。


もしかしたらミラちゃんは、私と同じ人間なのかもしれない。





「イジメられて不登校になったなんて、そんなの適当についた嘘だよ」