「とっくにお前のもんだろ。急に現れて勝手に俺のこと奪っていったんだから。責任取れよな、不良女」
逃げなくてよかったと思った。
これからもずっと、先生についていこうと思えた。
この事件を境に、先生との信頼関係がより深まった気がする。
今日のホームルームでは修学旅行の決め事をするらしく、クラスのみんながどこか浮き足立っていた。
騒がしかった教室も、先生が入ってくると号令がかかる。
「来月の修学旅行の事で色々決めることあるから、スムーズに進むように協力するように」
少し気だるげな先生の声。
そんな声も、好きだなあって。
「じゃあー、まず実行委員になりたい人?」
そう言われると、さっきのざわつきが嘘のように静まる。

