先生。



予想していなかったことにすぐに苦しさが襲って、唇を開いたのが運の尽き。


無防備な舌はすぐに絡めとられた。


それだけでもう、先生しか私の世界にいなくなる。



何度も角度を変えて、いくら唇を合わせても足りない。


そう示すように先生は私を離そうとしない。



限界で縋り付いたって、私の力じゃ先生に敵わない。


いや…きっと私に力があったとしても敵わないんだろうな。



出会った時から、私の負けは決まったようなもんだったから。



これ以上続いたら、本当に意識が飛んでしまいそうなところで、先生は離れていった。


こんなにも余裕がなくて、私を求めてくれる先生は久しぶりのような気がした。





「…ハァっ、せんせ…」





息も絶え絶えになりながら先生を呼ぶ。





「煽るようなこと言った潤が悪い」