「あ、そういえば…」
と、思い出したかのように差し出されたのは、お弁当箱だった。
「…え?」
「昨日からなんも食べてないだろ」
あ…
昨日は先生と顔を合わせないようにって必死だったから…
「朝だって、食べて行かないし」
そう言われると、上げていた顔をまた下げて、申し訳なくて黙り込んでしまう。
「教室戻れば早退したって聞いて、急いで帰ってきたのに寝てるし。朝も起きたらいないって…本気で嫌われたかと思った」
先生の苦しそうな顔に、私まで心を圧迫された。
「……ごめんなさい」
「…ん?」
「私…先生が冷たくて、ミラちゃんの味方ばっかで全然こっち見てくれなくて…だから、悔しくて…羨ましくて…」

