「今は混乱してるから、席を変えて欲しいって本人の希望。落ち着いたら俺が話す機会つくるから」
「う、んっ…」
「だからそれまで待っててくれる?」
元はと言えば、私がミラちゃんに水をかけたのが悪いんだよ。
なのに泣くなんて、私って本当ズルい人間…
「潤」
「はい…」
先生の胸に顔を当てていると、優しく私の名前を呼んだ。
「さっきから全然俺の方見ないね」
パッと離れると、先生の指先が顎に触れて、私の視線を持ち上げる。
そうすれば自然と目が合って、ニコッと優しく笑った。
「やっと俺のこと見た」
そう言って優しく髪を撫でてくれる手も、私を見つめる瞳も、全てにドキドキした。
それと同時に、また先生が大好きなんだと実感する。

