ご主人様の溺愛注意報!?

「はーなーせー!!!」




腕の中でじたばた暴れてみるけど、体格差もあって簡単には離してもらえないみたいだ。




「暴れても無駄ー。だってまた逃げるでしょ、聖南ちゃん」




「当たり前でしょ!」




なんで逆に逃げないと思ったんだか。、



彼氏でもないし好きでもない、なんなら私達は主人と使用人という関係なのに。



私たちがそれ以上の関係になっていいわけがないんだよ。




そもそも私は庶民で、ただの高校生。


大企業の御曹司である春翔とは住む世界が違うんだ。



そもそも、親同士の繋がりがなければ一生交わることの無い平行線だったはずなのに。




「聖南ちゃん?」




「...っ、なんでもないです」




この気持ちはなんなんだろう。



もやもやして、よく分からなくて、でも気分は良くない。




「私、ちょっと頭痛いので部屋にいますね。何かあったら呼んでください」