* * *

── カコン…

「ふぅ…」



チャプ…


ここだけ見たらホテルって言うより日本らしい旅館みたい。

ホテル自体が大きいだけあって、やっぱり温泉もすごい広いし綺麗。


室内にはジャグジーやワイン風呂とかいっぱいあったけど、やっぱり露天風呂が一番だな…



「疲れが取れる〜!しかも貸切だし…」




春翔のお仕事をほんの少しだけ手伝ったり、奥様と話したりしてたらもういつの間にか11時。


こんな贅沢な貸切は初めてかも。




カラカラ…


「あれ、聖南ちゃん?」

「ん…?あ、立華ちゃん…?」



湯気の奥に立つ女の子。


あの抜群のスタイルにあの声、間違いない。




「隣いい?」

「もちろん!」




彼女は今日だけでたくさん話しかけてくれて、歳が近いこともあって意気投合。

あまりにも話しすぎちゃって湊くんに怒られたんだけどね…