「怪我したしみんなには心配かけたけど、私茉希ちゃんを庇ったこと後悔してないよ」




「はいはい。でももう無理は禁止だから。あと俺がいないパーティーも行かせない」




春翔は私の両頬をつまんでそう言った。




「いやいやいや、仕事だからそうはいかないでしょ」




「聖南ちゃんの主人は俺でしょ?それに…今は彼氏だし、ね?」




耳元で囁く春翔の甘い声に、私はとっさにベッドの上で身を引いた。




ズキッ


「いたっ」




「何してんの、お姫様。ドジだなぁまったく。」




「う、うるさい!」




「これ以上大切な婚約者き怪我させたくないし、そもそも危険な目に合わせたくないから」




春翔は私の怪我していない方の手をぎゅっと握り、目を合わせてそう言った。