「今度こそ行ってきます」

「聖南〜、時計どこにあるか知らないか?」


ガクッ…


もう!!学校行かせてよ!!



「時計ならリビングのテーブルの上!」



生まれも育ちもお嬢様のママと、特技は物を無くすことなパパ。

そんな2人のせいで、私の1日が平穏に始まったことはほとんどない。



「あ、やばい遅刻!!!もー!!行ってきます!」



自転車に飛び乗り、住宅街の坂をフルスピードで下っていく。

そう、これこそ私の日常だ。



「ちーこーくー!!!」


これでも一応、女子高生。JKやってます。