「はぁ…分かったよ」





「ワイン配るくらいだからいいだろ」





じゃあ自分でやってよ…


なんて、昨日の恩があるから言えませんけど。





「はやく準備」



「はいはい」





どうも湊くんには逆らえないんだよね。




年下のはずなのに謎の威圧感があるっていうか。





立華ちゃんはよく言い合いとかしてるけど、圧に負けたりしないのかな…


まぁ、慣れか。





「聖南」



「はい、ゴメンナサイ。」





私は湊くんから逃げるように隣の部屋に移動した。




基本的にあっちの部屋は月城家のダイニングで、私含め使用人は隣の部屋でご飯を食べる。




食事担当の執事さんメイドさんの料理は別品なんだよね。