「はじめましてではないんだけど、やっぱり覚えてないかな?私は君のお父さんの古くからの友人でね。月城春樹(つきしろ はるき)だ」


「妻の麗華(れいか)よ、よろしくね」


なんか、貴族みたいな雰囲気の人達だな…



「パパの友人…?あの、私の両親は?なんで私はこの家に連れてこられたんですか?」


「あら?引越し業者さんからお手紙受け取らなかったかしら?」


「手紙?…あ!」



すっかり忘れてた。確か車に乗る前にブレザーのポケットに…



ガサガサ…