俺にティーカップを渡して自分も椅子に座り、優雅に紅茶を飲む竹ちゃん。





「…優雅だね、夜中だけど」





俺より執事の竹ちゃんの方が作法やテーブルマナーがしっかりしている気がする。





「…明日、もう1回聖南ちゃんのところに言ってみようと思う」





「よし、その意気よヘタレ!!」





琴さんは俺の背中をバシッと叩いた。





「いった…」





「おやすみ春翔!あたしから時間奪ったんだからその分しっかり寝なよ!」





「じゃあな」





2人はそそくさと部屋から出ていった。





「…うん、寝よう」





考えてても仕方ない。考えるのはまた、明日にしよう。