「...春翔と聖南のこと、話した」




「...そっか」





だからここにいてくれたのか。




きっと優しい聖南ちゃんのことだから罪悪感でも湧いたんだろう。





むしろ謝らなきゃいけないのは俺なのに、この子は人のせいにできるような子じゃないからな。





「本当は春翔の口から言うべきだったのに悪いな。

状況が状況だったし、断れなかった。」





「いいよ、別に。聖南ちゃんはきっと俺には聞けなかっただろうし」





俺が寝てる間一緒にいたなんてちょっとずるいけど仕方ない。




寝てたのは自分だからな。





「泣きそうな顔してたよ、そいつ。写真持ったまま寝てるし」




「...ほんとだ」