「まあ聖南に悪気はなさそうだし、もういいや。

その代わり王子は聖南に嘘をつかせた罰として私と聖南に高級レストランでも奢ってね」




この間までの王子かっこいいだのやばいだの騒いでた弥栄はどこへ...



今の弥栄は春翔が財布にでも見えてるんだろうなぁ。




「じゃ、入浴時間過ぎちゃうから私と聖南はこれで。行くよ、聖南」




「あ、うん...おやすみ」




「ばいばーい!!」




昴くんはなんていうか...能天気だなぁ。



なんて思いながらも私は昴くんに手を振って部屋を出た。




パタン



「もう、聖南ってばいろいろ報告遅いっての!」




「う、ごめん...」




「今後は一切隠し事禁止だからね!?王子の命令なんか無視しな!」




「うぅ、はい...」




やっぱり弥栄にバレてよかったかも。




こんなに私を大事にしてくれる親友にはやっぱり隠し事なんてしたくない。




「弥栄」



「ん?」




「ありがとう!」



「...ふふ、いいよ」




やっぱり、私は弥栄が大好きだ。