「それより、弥栄ちゃんはなんでそいつと一緒にいるの？知り合いだっけ？」




「あぁ、こいつ？別に知り合いじゃないよ」




春翔と弥栄が二人揃って指さしたのは春翔の友達。




確か、2人はスバルって呼んでたような。




よく考えてみたら前に階段で私にはぶつかった男の子だ。




「おいおい、二人揃って俺の扱いひどくない！？」



「お風呂に行こうとしてたのに聖南がいなくなったのに気づいて私だけ戻ってきたの。

そしたら偶然こいつが角から飛び出してきてぶつかって、お詫びにジュース奢るからって」




ん？弥栄にもぶつかったの？この子...




「昴は人にぶつかるのと人に迷惑をかけるのが得意だから気にしないでいいよ、聖南ちゃん」




「人に迷惑をかけるのが得意なのは春翔も一緒だけどね」




でもまさか、弥栄が戻ってきてくれてたなんて...