「え?あ、いや…あの…」

まさかの飛び火に蓮さんも、母相手にタジタジだった。
私は肘で、蓮さんをつついて、断って、と小さい声で伝えた。
蓮さんは、言ってもいいの?と、母に聞こえないように聞いてきた。私は黙って頷いた。

「二次会とかだったら、いいんですけどね。さすがに結婚式は別の方がいいかと…」

母の顔色を伺いながらも、しっかりと話をしてくれた。
母は少し残念そうにしていたけれど、

「そ、そうね。お披露目があるわよね。じゃあ!そこで合同にしましょう!」

「え?」
「は?」

どこまで行っても、お嬢様体質は変わらない。
母は、みんなと大騒ぎがしたいらしい。それには、父も少し呆れていたが
仕方ないと、そこは譲ってやってくれと、怜さんと蓮さんに頭を下げていた。

それを見た私と瑠璃は、母は父に愛されてるわね、と。
そんな両親が好きなんだと、再認識をした。

その話の後、怜さんは瑠璃から怒られていたけれど…