先輩、気付いて下さい。

これ以上は
2人の姿を見ていられなかったので
涼太先輩の元へ急いだ。

…んだけど

「おっす、涼太。」

何故か私の後ろにピッタリと
くっついてきた二人が私よりも先に
涼太先輩に声を掛けた。


「え、なんで?」

当然の疑問だ。
そりゃ驚くよね。
この見慣れない3ショット。

「お前が女に絡まれてる間に
 こいつ連れてかれそーに
 なってたぞ。ちゃんと見とけよ。」

『俺たちもう行くから』
またさっきのような
怒りが前面に押し出されているような感じで
行ってしまった。