学校に着き、靴を履きかえる。

いつもならこのまま
雄哉先輩の教室に行くんだけど
今日は自分の教室へ一直線。


教室に着くと
生徒は何人かしかまだ来てなかったけど
その中の一人に私の親友、黒木愛依(クロキメイ)がいた。

「あれ!結衣今日は早いんだ!
 先輩のとこは行かなかったの?」

愛依は私が先輩の事を好きだと知ってる
唯一の人物。

「愛依…」

愛依は可愛い顔してるのに
案外しっかり者で
いつも頼りになるから
つい甘えてしまう。

『どうした?』と言う
愛依の優しい声に安心して
思わず抱き着いた。