…怖かった。

一気に足の力が抜け倒れる…

と思ったけど
私の体は誰かに支えられていた。

雄哉先輩…?

「大丈夫?」

一瞬期待した自分が馬鹿だった。
支えてくれていたのは涼太先輩だった。

「すみません…」

自分の力で体重を支え
理佳先輩の方を見ると

「ごめん!!大丈夫だった!?」

すごく必死な顔で理佳先輩に
駆け寄る雄哉先輩がいた。
理佳先輩は本当に怖かったみたいで
雄哉先輩に抱き着き涙を流している。