あの雨の日、
結衣と2人で帰った日から
俺は結衣の事で頭がいっぱいだった。


理佳に話を聞いてなくて
よく怒られた。


どうしてもっと早く
気付けなかったんだろう。


俺が本当に大事にしたいやつは
ずっと近くにいたのに…。


誰かにとられそうになって
やっと気づいた。



俺は、俺は___


自分の手で結衣を幸せにしたい。



「雄哉。」


呼ばれて振り返るとそこには涼太がいた。