それは涼太も同じだったから
文句は言えない。


誰かが買ってきてくれていた
焼きそばを夢中で頬張った。


「生き返る~…」


珍しく涼太も疲れてて
全く喋らない。


だから俺も黙ってようと
ふと、教室から見える渡り廊下を眺めた時。



「…結衣?」


結衣らしき人物が男と並んで歩いてる…。
あいつ、彼氏いたのか…?
しかもよく見ると小宮山じゃん。
俺らも知ってる。
結衣たちの学年で一番モテるやつだって
誰かが騒いでたから。