先輩、気付いて下さい。

「マジ!?やった!!」


本当に犬みたいに
駆け出しちゃうんじゃないかって位の勢いで
喜ぶ蒼空君。
なんだかおかしくって


「…っあは!」


吹出した。


蒼空君を見上げると

「…っ!」

何故か顔を真っ赤に染めていた。


「顔…真っ赤だけど、暑い?」

「え…!?
あ、いや、大丈夫!!
行こうか!」


半ば強引に話を反らされ
校内を見て回ることにした。