先輩、気付いて下さい。

「竜ちゃん!!」


愛依はその人物を一瞬で察知したみたい。

その名前で私もやっとわかった。

「竜太君来たんだ!」


愛依の彼氏。
一途に想い続けた例の彼。

「よ!」

いつの間にか近づいてきていた
竜太君は軽く手を挙げて
声を掛けてきた。

「もう来るなら言ってよ!」
「サプライズも有かなって。」

そんな2人の会話を聞いていると
愛依は竜太君が来ることを知らなかったみたい。


だからかな?
すごく嬉しそうな顔してる。