「…もしかして雷怖いか?」


余りにも優しい声で聞いてくるから
小さく頷いてしまった。


「意外。」

そう一言言って笑った。

「わ、笑いごとじゃな…」

____ドーーーン


「きゃあっ!」
さっきよりも大きな音が響いて
思わずしゃがみこんだ。


早く…
どっか行ってよ~…。


自分で自分の体を包み込み
小さくなっていると


温かい温もりに包まれた。


「…ゆうや、先輩?」

「雷収まるまで
こうしててやるから。」