先輩、気付いて下さい。

そんな特別な笑顔を
私に向けてる…?


こんなの…
ちょっと期待しちゃうじゃん…。


「結衣?」


雄哉先輩に呼ばれて我に返る。
いけない…。
勘違いして
いつまでもここにいたらだめだ。
帰らなくちゃ。


「すみません。
こんな長居してしまって。
私、帰りますね。」

そう言って立ち上がろうとしたけど

「まだ待ってろって。
一緒に飯食おーぜ。」

飯ですと?

「え、お母さん帰って来たんですか?」