愛依の言葉に
理佳先輩の顔が青ざめる。


「脅してんの…?」


さっきよりも威勢の無くなった声で言った。


「どうですかね?
 これからの先輩たちの行動次第じゃ
 ないですか?」


余裕の表情を見せる愛依に

『わかったよ』と悔しそうな顔で言い
去って行った先輩達を眺めながら
愛依が友達で良かったと心から思った。


「愛依…、強すぎ。」

私の言葉に、ははっと笑い

「喧嘩なら負けないよ?
 空手黒帯なめないでね?」