今日はいつもより遅く来たためか
愛依を含め
クラスメイトはほぼみんなそろっていた。

このクラスは
ツートップのファンがいないのか
それともただみんな優しいのか
分からないけど
毎回、私の噂を口にする人がいない。

だから有りがたい。

「結衣、また朝からすごい騒ぎだね。」


苦笑いを浮かべ話しかけてきたのは愛依。

「ほんとだよ…。
 自分の中でも解決してないのに
 私に真相が分かる訳ない…。」