でも、自分の腕の中にいる
結衣が無事だとわかって
すごくほっとした。


「…ぱい、うや…い、雄哉先輩!」

結衣に名前を呼ばれハッとした。
考えすぎてたみたいだ。


「いや、わり。てか、大丈夫か?」


そう尋ねると


「私は大丈夫です!
 でも雄哉先輩が…。早く着替えましょ!」


そう言って保健室へ
連れてかれそうになったけど

『すぐ乾くから気にすんな。』


それだけ言って結衣を残したまま
人の余り来ない裏庭へ向かった。