「お前ら5対1はさすがに
 卑怯じゃね?」


お怒りモードの雄哉先輩を前に
顔がどんどん青ざめていく先輩達。
そうなる気持ちは分からなくもない。


普段の雄哉先輩からは想像もできないから。


「二度とこんな事するんじゃねーよ。」


いつもより何倍も低い声で
そう言い放った雄哉先輩に


「どうして…、庇うの…。」

震える声を絞り出した一人の先輩。


「どうしてって…
 結衣が大事だからだよ。」

…大事?
どういう意味の…