……あれ。

全くかかってないような…?


方向音痴過ぎて2人とも
外したのかと思って少しずつ目を開くと…


誰かが私の前にいた。

覆いかぶさって
私の代わりに水をかぶっていた。


ほのかに柑橘系の香水が鼻をかすめる。


…私この香り知ってる。


顔を確認しようと上を見上げると


「大丈夫かよ。」


やっぱりそこには


「雄哉先輩…。」


どうしてここにいるの…。