キーンコーンカーンコーン
鐘が鳴り授業は始まるもののどうも体調が良くない。
粘ってはみたが頭は痛くなるし咳もひどくなるし次の授業は保健室へ言った私。
「あー次の授業の体育マラソンか」と保健室の前を通るクラスの人たちの声が聞こえる。
あいにく保健の先生もいなく熱を計る気力もなくベッドへそのままダイブした。
そのまま深い眠りへと落ちていった。
次に目が覚めたのはガラガラとドアが開く音だった。
保健の先生かと思い重い体を起こしてカーテンを開けてみるとうちのクラスの人気者光くんがいた。
「どうしたの?」と声をかけられたので「少し体がだるくて…」すると体温計を差し出す彼の素早い行動に驚いたが受け取り熱を計る。
ピピッ ピピッ
見てみるとまさかのエラー。測定不能かよとため息をついたら光くんに「エラーだった?」と言われたので「うん…」と返す。すると彼はこちらに近づき鼻がぶつかるほどの近さに来たと思ったら額同士を当てた。
「あっつ、ちょっと待ってて。」一瞬の出来事に顔が更に熱くなった。冷えピタを持ってベッドに腰掛ける私の額につけてくれた。
そのため膝立ちで顔はすぐ目の前にある。私は少し目を伏せてまた見てみると目が合った。
「うん。やっぱ顔赤いよ。」
胸の高鳴りが止まらない。彼は背が高くシュっとしていて頭もそこそこ良く運動神経も悪くなくてうちのクラスの人気者だったため、話すどころか近づくこともできない存在だった。彼のしていることはくだらないことばっかだけど気さくだし、根はしっかりしてるし何より誰に対しても優しく人当たりが良い人だということは知っていた。
だから今回のことも私だからという特別なわけでもなく〝同じクラスの子〟だからというからだと思う。
でもなんでここにいるんだろうと思い彼を見ると足にかすかな傷があったのが見えた。保健室にもすぐ手に取れる場所に置いてあるが、私は常に持ち歩いている絆創膏をポケットから取り出し
「光くん、これ良かったら…」と渡した。
「え!本当に?ありがとう」と言い早速付けようとするも手も少し汚れていたため「あの…つけようか?」と勇気を出して言ってみた。お願いしますと言われイスを持って腰掛け足を出した。
「うん出来た」と上手く貼れ嬉し気味で顔を足から彼の顔へと戻したら、彼は真顔でこちらを見つめていた。「ん?」「…ごめんね、熱あるのに」と謝られ全然大丈夫だよと言おうとした瞬間、「俺に風邪移していいよ」と唇に温かいものが触れた。
鐘が鳴り授業は始まるもののどうも体調が良くない。
粘ってはみたが頭は痛くなるし咳もひどくなるし次の授業は保健室へ言った私。
「あー次の授業の体育マラソンか」と保健室の前を通るクラスの人たちの声が聞こえる。
あいにく保健の先生もいなく熱を計る気力もなくベッドへそのままダイブした。
そのまま深い眠りへと落ちていった。
次に目が覚めたのはガラガラとドアが開く音だった。
保健の先生かと思い重い体を起こしてカーテンを開けてみるとうちのクラスの人気者光くんがいた。
「どうしたの?」と声をかけられたので「少し体がだるくて…」すると体温計を差し出す彼の素早い行動に驚いたが受け取り熱を計る。
ピピッ ピピッ
見てみるとまさかのエラー。測定不能かよとため息をついたら光くんに「エラーだった?」と言われたので「うん…」と返す。すると彼はこちらに近づき鼻がぶつかるほどの近さに来たと思ったら額同士を当てた。
「あっつ、ちょっと待ってて。」一瞬の出来事に顔が更に熱くなった。冷えピタを持ってベッドに腰掛ける私の額につけてくれた。
そのため膝立ちで顔はすぐ目の前にある。私は少し目を伏せてまた見てみると目が合った。
「うん。やっぱ顔赤いよ。」
胸の高鳴りが止まらない。彼は背が高くシュっとしていて頭もそこそこ良く運動神経も悪くなくてうちのクラスの人気者だったため、話すどころか近づくこともできない存在だった。彼のしていることはくだらないことばっかだけど気さくだし、根はしっかりしてるし何より誰に対しても優しく人当たりが良い人だということは知っていた。
だから今回のことも私だからという特別なわけでもなく〝同じクラスの子〟だからというからだと思う。
でもなんでここにいるんだろうと思い彼を見ると足にかすかな傷があったのが見えた。保健室にもすぐ手に取れる場所に置いてあるが、私は常に持ち歩いている絆創膏をポケットから取り出し
「光くん、これ良かったら…」と渡した。
「え!本当に?ありがとう」と言い早速付けようとするも手も少し汚れていたため「あの…つけようか?」と勇気を出して言ってみた。お願いしますと言われイスを持って腰掛け足を出した。
「うん出来た」と上手く貼れ嬉し気味で顔を足から彼の顔へと戻したら、彼は真顔でこちらを見つめていた。「ん?」「…ごめんね、熱あるのに」と謝られ全然大丈夫だよと言おうとした瞬間、「俺に風邪移していいよ」と唇に温かいものが触れた。
