嘘はもう、

ガコンっ
フルーツティーが落ちる。
吉田くんは冷てぇ、と言いながらキャップを開けた。
そしてそれを飲んだ。
喉仏が動くのをじっと見つめていた。
「あーなるほど。美味いわこれ!」
ラベルと私を交互に見てそう言った。
「ほんと?どんな味?」
と私が言うと目の前にフルーツティーが差し出された。
えっ?まさか…。
「飲む?」
まさかだ…。
吉田くんは、ん?と言う顔で言った。
え、嘘…でしょ?ハードル高すぎない?