嘘はもう、

「買ってみようかな…フルーツティーって書いてある」
私は自販機に近づいて見てみた。
「フルーツか〜ミックスってことかな?」
吉田くんも自販機に近づき同じものを見る。
その瞬間にふわっといい匂いがした。
香水のような流れで香るいい匂い。
と同時に私と吉田くんがすごく接近していることに気がついた。
わわっ!
慌てて少し距離を撮る。
身長が高いせいか、包み込まれそうな気がした。
そんなこと起こるわけはないけれど。
「俺買ってみるわ」
お財布から小銭を取り出して入れていく。
吉田くんは手も長くて爪の形が綺麗。