嘘はもう、

私が歩幅変えたから…
「あっ、違うの!全然大丈夫…です」
そんな所まで考えてくれるなんて、今の私贅沢なのかも…
「そ?…あ、自販機」
吉田の目線の先を追うと、バス停の近くにある自販機があった。
あ、新発売?の紅茶がある…。
「あの紅茶見たことないな…新発売?」
えっ?
吉田くんが私の見ていた紅茶を指さした。
「待って、同じこと考えてた…」
思わずそう言ってしまった。
すると吉田くんは、ははっと笑いながら
「やっぱり見たこと無いもんね!…買ってみる?」
と言った。